ONNAING(オネン）窯という、珍しい窯のプレートです。 　 オネン窯は、フランス北部のベルギー国境沿いの街ONNAINGで １８２１年～１９３８年まで作陶していた窯です。 ベルギーのボッホなどの影響なのか、柔らかい曲線の中にも ほんのりと重厚さが感じられます。 アンティーク独特の、深みのあるグリーンの濃淡は「Bleu Canard」という表現で、日本では「鴨の羽色」と言われます。 真鴨(まがも）の頭の羽色に由来する少し暗い青緑色のことで、 古くは「万葉集」にも見られる色名だそうです。 日本とフランスの表現が同じことに、感動を覚えます。 　 そして、この色を、普段使いの陶器のお皿や花瓶に 見事に取り入れていることに、魅力を感じます。 　 この一色の濃淡で花も葉も、そしてその陰影や 柔らかさまで表現していることに、 フランスの感性や技術の素晴らしさを 感じずにはいられません。 こんなプレートを日常使いすれば、 食事の時間がますます愉しいものに なることでしょう。 　 色合いとして、室内の植木鉢の鉢トレイにしても素敵です。 国　　：フランス　 年代　：１９００年頃 サイズ： 直径 約２５㎝、高さ 約２.３㎝ 状態　：ヒビ、欠け無く良い状態です。 　　　　全体に貫入があります。写真にてご確認ください。 　　　　 ＊アンティーク品購入時のご注意＊ 写真では判りづらい細かいキズなどがある場合がございますが、アンティークの味として可愛がって下されば幸いです。 貫入のあるお品は、油の濃いものや酸の強いものを長時間載せておくと、染みの原因になることがございます。 古いものですので、食洗器などのご使用はお避け下さい。 気になる点はお気軽にご質問下さい。